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琉球新報 2021年7月8日記事
貨物輸送の沖縄トータルロジスティクス(うるま市、森田幸二郎社長)が7月から、強化段ボールの加工・販売を本格化している。機材を導入し、うるま市の工場で加工している。県内で現在、強化段ボールを取り扱っているのは同社だけという。島しょ県の沖縄では、県外や海外への輸送コストが多くの事業者にとってネックとなっている。同社は「軽量かつ湿度に強く、耐圧強度のある強化段ボールを活用すれば、輸送コストの削減と、業務効率化が期待できる」と胸を張る。
同社が扱うのは、王子インターパック(東京都)が製造する「ハイプルエース」。木材やスチールに代わる重量物梱包資材で、耐水ライナーと耐水接着剤により優れた耐圧強度、衝撃強度、耐候性を実現した。湿気にも強く、コンテナ内の結露による箱の強度劣化も抑えられる。
重さは通常のダンボールとほぼ同じだが、層を重ねることで耐久性が増し、3~5トン程度まで梱包することができる。大型の機械や精密機器の梱包に適しているほか、耐水性に優れているため生鮮食品の輸送にも活用できる。
同社の上原稔運輸部長によると、今まで県内で強化段ボールを使おうとした場合、県外に発注することが主で、納期までに時間を要していた。同社の機材を活用すれば、顧客の細かいニーズに合わせサイズや形状を決めた上で短期間で製造できる。上原部長は「物流コストを理由に、県外や海外進出を断念する事業者も多い。コストの軽減は、県内企業の飛躍にもつながるはずだ」と指摘した。
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